リプロダクトチェアブログ

2025/06/14 18:11

ミッドセンチュリーのデンマーク生まれ

ワークショップランプは、デンマークで1951年にデザインされたと言われています(デザイナーについては諸説あり、Louis Poulsen社の社内デザインという説や、A. Wedel-Madsenがデザインしたという説などがあります)。

元々は作業用照明として、その名の通り工房や作業場で使われることを想定して作られました。そのため、非常にシンプルで実用的、かつ耐久性に優れたデザインが特徴です。

ワークショップランプの魅力

飽きのこない普遍的なデザイン
華美な装飾を排し、機能性を追求したフォルムは、どんなインテリアスタイルにも調和しやすく、長く愛用できます。

機能美から生まれる陰影
シェードの形状は、光源の眩しさを抑えつつ、手元や空間を効果的に照らすように計算されています。そこから生まれる光と影のコントラストは、空間に奥行きと落ち着きを与えます。

温かみのある光
作業用としてのルーツを持ちながらも、その光はどこか温かく、心地よい空間を演出します。ダイニングやリビング、書斎など、様々な場所で活躍します。

ワークショップランプの正規品

一般的に、ワークショップランプの正規品といえば、デンマークの照明メーカーであるLouis Poulsen(ルイスポールセン)社が製造・販売していたものを指すことが多いです。ただし、Louis Poulsen社は過去に生産を終了しています。

近年では他のブランドから復刻版として販売されるケースも見られます。
日本でも、ある企業が復刻版として製造販売を手掛けていましたが、製造はすでにやめており、販売も在庫限りとのことで、新品の正規品を手にする機会は、これから減っていくのかもしれません。

リプロダクト品と正規品はどれくらい違う?

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: workshoplamp_size_comparison-1024x576.png

リプロダクト品と正規品を並べて比較してみると、ほとんど同じに見えます。 
ですが、サイズを測ってみると若干の違いが確認できます。 正規品がデザインされた思想が分かるとともに、リプロダクト品が実用性の観点で正規品とは違うデザインになっていることが伺えます。

正規品もリプロダクト品も、およそ24cmの長さのうち、電線を収納している上部と、電球を覆う下部と、その間をつなぐ中部の3つに分かれます。

正規品は、上部と下部の長さが同じになっており、縦方向に対称になっています。
 ・上部:10.5cm
 ・中部:2.5cm
 ・下部:10.5cm

これに対して、リプロダクト品は下部が大きいプロポーションとなっています。
 ・上部:9.8cm
 ・中部:2.7cm
 ・下部:11.5cm

横から見た形の美しさという意味では、正規品のほうが完成度は高いように思えます。
しかし、リプロダクト品が正規品をまるっきりコピーせずに、下部を大きくしていることには、理由がありそうです。

たしかに横から見た形状は美しいですが、使用する際には、横からの形状を認識することはありません。下から見上げた形状です。それであれば、実用面で便利に使える形状にしたほうがいいという判断をしているように思えます。
では、実用面で意味のある形とはどういうものでしょう。

下から見ると、リプロダクト品の優れた点が分かる

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: workshoplamp_inner_comparison-1024x576.png

下から見上げると、正規品はシェードが浅く見え、光源が直接見える形状になっています。
一方リプロダクト品は、シェードが深いため、光源が見えにくい形状です。
写真は、同じ角度からワークショップランプのリプロダクト品と正規品を撮影したものです。
形状による差が分かりやすく出ています。

おそらくリプロダクト品は、ワークショップランプの初めのコンセプトである、光源が見えにくく、疲れないという思想をより強化したデザインに変更したものと思われます。形状が若干変わっていますが、リプロダクト品らしい良さが出ていると感じます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: workshoplamp_cable_comparison-1024x576.png


サイズ以外の違い①(コードの素材)

リプロダクト品は布巻コードが使用されています。(なので、コードはちょっと固め)
一方、私が持っている正規品は、ビニールコードになっています。
これはちょっと意外な違いでした。
正規品であっても、復刻されているワークショップランプは、新しい素材を使っているようです。

サイズ以外の違い②(取付部分のカバー形状)

目立たない部分ではありますが、正規品は丸いドームのような形状、リプロダクト品はカップのような形状をしています。この形状の違いで好みが分かれることはあまりないと思いますが、リプロダクト品の方が、わずかながら形状のゆがみが出やすくなっています。取り付けた後に気になる部分ではないので、あまり影響はないといえるでしょう。

サイズ以外の違い③(価格の違い)

ワークショップランプはイスと違って、正規品でも購入の検討ができる価格帯ではあります。
それでもリプロダクト品との価格差は大きいと言えるでしょう。
例えばLサイズ(直径35cm)の場合、正規品だと43,000円ほどしますが、リプロダクト品は20,000円と、半額以下で購入できます。

ワークショップランプは、飲食店や事務所などで複数を並べるという使い方も想定されるため、この価格の違いは大きいと思います。

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