リプロダクトチェアブログ

2024/01/17 15:07

ミッドセンチュリーとは?

「ミッドセンチュリー」とは、1950年代前後の時代を指す言葉です。
この年代のデザインが、2000年代を超えて以降も家具、建築、グラフィックデザイン、産業デザインなど様々な分野に影響を与え続けてきたため、「ミッドセンチュリーデザイン」という言葉に表されるように、このころの雰囲気を伝えるデザインを意味するようになってきました。

ミッドセンチュリーのデザインの特徴8つ

シンプルだけど冷たすぎない、機能的だけど遊び心がある、新しい素材と自然な素材、一見矛盾するような要素を一度にかなえてくれるようなデザインが、ミッドセンチュリーの特徴です。

1. シンプルで洗練されたフォルム
ミッドセンチュリーのデザインは、不必要な装飾を省いたシンプルで機能的なフォルムを特徴とします。直線と曲線が組み合わさった独特の形状が多く見られます。

2. 自然素材の使用
木材、金属、ガラス、レザーなどの自然素材を多用します。これらの素材の質感を生かしたデザインが特徴的です。

3. 明るく鮮やかな色彩
ネイビー、ムスタードイエロー、ティール、オレンジなどの明るく鮮やかな色彩を取り入れることが多いです。これらの色はしばしばアクセントカラーとして用いられます。

4. 幾何学的なパターンと抽象的なデザイン
幾何学的なパターンや抽象的なデザインが好まれ、壁紙、ラグ、アート作品などにその影響が見られます。

5. ファンクショナルなデザイン
家具やその他のデザインアイテムは、美しさだけでなく機能性も重視されています。多目的に使えるデザインや、スペースを有効活用する工夫がなされていることが特徴です。

6. インドアとアウトドアの統合
家具や建築において、屋内と屋外の境界をあいまいにし、自然光を最大限に活用する設計が見られます。

7. 影響を受けた技術と素材
ミッドセンチュリーデザインは、当時の新しい生産技術や素材に大きく影響を受けています。プラスチック、プライウッド、アルミニウム、成形合板などの素材が革新的に用いられました。

8. 流れるような曲線と有機的な形状
自然界の形状や有機的なカーブを取り入れたデザインが多く、流れるような曲線美が特徴的です。

ミッドセンチュリーな部屋の作り方、抑えるべきポイント

1. ニュートラルなカラーを基調に
ミッドセンチュリーの家具は、鮮やかな色が多いため、なんでもカラフルにしてしまいたくなりますが、あくまでシンプルなベースがあってこそ引き立つものです。ですので、壁や大きな家具はニュートラルカラーを基調にし、鮮やかな色のクッションやアートでアクセントを加えます。
ニュートラルカラー(中性色)とは、他の色と容易に調和し、強い色彩を持たない色のことを指します。具体的には以下のような色が含まれます。

ホワイト:純粋な白や、クリーム色、オフホワイトなどのバリエーションがあります。
ブラック:純粋な黒色ですが、グレースケールの暗い部分全体が含まれることもあります。
グレー:明るい灰色から暗い灰色まで、多様なトーンがあります。
ベージュ:温かみのある色合いで、クリーム色や薄茶色に近い色です。
ブラウン:薄い茶色から濃い茶色まで、自然な木の色や土の色に似ています。
タン:ベージュとブラウンの中間のような色で、革製品などによく見られる色合いです。

これらの色は、鮮やかな色彩やパターンが際立つようにバックグラウンドとして使用されることが多いです。また、ニュートラルカラー同士を組み合わせることで、落ち着いた洗練された空間を作ることもできます。

2. 幾何学的・抽象的なパターン
幾何学的なパターン:カーテン、ラグ、壁紙などには、幾何学的なパターンや抽象的なデザインを取り入れることが多いです。照明も重要な要素です。アーチ型のフロアランプや、幾何学的な形状のテーブルランプを選ぶと、空間に深みと興味を加えることができます。また、天井に大きなペンダントライトを吊るすと、部屋全体が引き締まります

3. 植物の配置
ミッドセンチュリーはモダンに振り切らないところがポイントです。植物を配置して、新しい素材と自然の調和を目指します。

4. 特徴的な家具の配置
ミッドセンチュリーのチェアは、シンプルでありながらも個性的な魅力があります。シェルサイドチェア、スワンチェア、セブンチェアなどのアイコニックな家具を取り入れることで、ミッドセンチュリーの印象をぐっと深めることができます。

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まとめ

ミッドセンチュリー風インテリアは、シンプルかつ機能的なデザインを基本とし、自然素材、明るい色彩、アートを取り入れることで、洗練されたが温もりのある空間を作り出します。これらの要素をバランスよく取り入れることで、現代的ながらも時代を超えた美しさを持つインテリアが実現できます。